口臭が歯周病によるものかは、口臭だけでは見分けられません。歯ぐきの腫れ・出血、歯と歯ぐきの間の溝が深い、歯がぐらつくといった症状を口臭と一緒に確認し、最終的には歯科医院で歯ぐきの状態を調べる必要があります。
歯周病による口臭に多い特徴
歯周病による口臭は、歯ぐきの炎症や歯周ポケットにたまった細菌がつくるガスが主な原因です。次の症状が複数ある場合は、歯周病が口臭に関係している可能性があります。
- 歯みがきや食事のときに歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきが以前より下がったように見える
- 歯と歯ぐきの間に食べ物が挟まりやすい
- 歯が浮いたように感じる、またはぐらつく
- 歯ぐきから膿が出る
- 口の中がねばつく
- 歯みがきや舌の清掃をしても口臭が続く
特に、出血や腫れが繰り返される、膿や歯のぐらつきがある場合は、口臭の有無にかかわらず歯科医院で確認を受けたほうがよい状態です。
自分でできる口臭と歯周病の確認方法
自分でできる確認は目安であり、歯周病の有無を確定するものではありません。次の順番で、口臭と歯ぐきの状態を確認します。
- 歯ぐきを鏡で見る。健康な歯ぐきと比べて、赤みや腫れがないかを確認します。
- 歯みがきのときの出血を確認する。力を入れすぎていないのに出血する場合は、歯ぐきに炎症がある可能性があります。
- 歯と歯ぐきの境目を確認する。歯垢や歯石がたまっていないか、歯ぐきが下がっていないかを見ます。
- 舌の表面を確認する。白色または黄色っぽい付着物が厚くある場合は、舌苔が口臭に関係していることがあります。
- 口の乾燥を確認する。起床時や会話中に口が乾く、唾液が少ないと感じる場合は、歯周病以外の原因も考えます。
- 家族などに口臭を確認してもらう。手のひらに息を吹きかける方法は、においに慣れて判断しにくくなるため、目安にとどめます。
歯ぐきに出血があっても、歯周病だけが原因とは限りません。強い力で磨いている、歯ブラシが合っていない、口の中に傷があるといった可能性もあるため、症状が続く場合は自己判断で済ませないことが大切です。
歯周病以外に考えられる口臭の原因
口臭は歯周病以外でも起こります。歯ぐきに目立った異常がない場合は、次のような原因を確認します。
| 原因 | 確認しやすい特徴 |
|---|---|
| 舌苔 | 舌の表面に白色や黄色っぽい付着物がある |
| 口の乾燥 | 起床時、緊張時、会話中などに口が乾く |
| むし歯 | 歯の痛み、しみる症状、穴や詰め物の異常がある |
| 食べ物や飲み物 | にんにく、アルコール、コーヒーなどの後に一時的に強くなる |
| 喫煙 | たばこのにおいが残り、口の乾燥も感じる |
| 鼻やのどの不調 | 鼻づまり、後鼻漏、のどの炎症などを伴う |
胃や腸の不調が口臭の原因と思われることがありますが、口臭の多くは口の中に原因があります。胃腸だけを原因と決めつけず、まず歯や歯ぐき、舌、唾液の状態を確認します。
歯周病による口臭かを歯科医院で調べる方法
歯科医院では、歯ぐきの出血や腫れ、歯周ポケットの深さ、歯のぐらつき、歯石の付着などを確認します。必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯を支える骨の状態を調べることもあります。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にできる溝です。深さだけで歯周病の状態がすべて決まるわけではありませんが、出血や歯ぐきの炎症などと合わせて診断の材料になります。
口臭が気になり、次のいずれかに当てはまる場合は、歯科医院で相談してください。
- 口臭が続き、セルフケアをしても改善しない
- 歯みがきのたびに歯ぐきから出血する
- 歯ぐきの腫れ、膿、痛みがある
- 歯がぐらつく、噛みにくい
- 歯石が目立つ
- 自分では原因を判断できない
受診までにできる口臭対策
受診までの間は、口の中を傷つけないように清掃します。歯ブラシで歯の表面と歯ぐきの境目をやさしく磨き、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間の汚れも取り除きます。
- 歯ぐきを強くこすらず、細かく動かして磨く
- 歯間ブラシやフロスは、歯間の広さに合うものを使う
- 舌は専用ブラシなどでやさしく清掃し、強くこすらない
- 水分をとり、口の乾燥を避ける
- 喫煙や飲酒など、口臭を強める習慣を控える
出血があるからといって歯みがきを中止すると、歯垢が残って炎症が続くことがあります。ただし、強い痛みや腫れがある場合、膿が出る場合は無理に刺激せず、早めに歯科医院へ相談してください。
口臭が歯周病か判断するときの結論
口臭に加えて、歯ぐきの出血・腫れ・膿・歯のぐらつきがあるなら、歯周病が関係している可能性があります。一方で、舌苔や口の乾燥、むし歯などでも口臭は起こるため、においだけで原因を特定することはできません。
まず歯ぐきと舌、口の乾燥を確認し、口臭や歯ぐきの症状が続く場合は歯科医院で歯周ポケットや歯石の状態を調べてもらうのが、原因を見分ける確実な方法です。







