口臭と歯周病の対策は、歯垢(プラーク)を落とし、歯周病が疑われる場合は歯科医院で検査・治療を受けることです。歯みがきだけで口臭が改善しない、歯ぐきから血が出る、腫れや痛みがある場合は、歯周病が進んでいる可能性があります。
口臭と歯周病に関係がある理由
歯周病では、歯と歯ぐきの間に細菌や汚れがたまりやすくなります。細菌が作る硫黄化合物などが、口臭の主な原因になることがあります。
ただし、口臭の原因がすべて歯周病とは限りません。舌の表面の汚れ、口の乾燥、むし歯、入れ歯の汚れ、喫煙などが関係する場合もあります。そのため、口臭だけで歯周病と断定することはできません。
自分でできる口臭・歯周病対策
毎日のケアでは、歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目を清掃することが重要です。次の方法を基本にしてください。
- 歯ブラシで1日2回を目安にみがく。歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に当て、強くこすらず小刻みに動かします。
- 歯間ブラシやデンタルフロスを使う。歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢を十分に落とせないことがあります。歯間ブラシは、無理なく入るサイズを使ってください。
- 舌の表面を必要に応じて清掃する。舌に白っぽい汚れが付いている場合は、舌ブラシなどで奥から手前へ軽く清掃します。強くこすると舌を傷めるため注意が必要です。
- 口の乾燥を防ぐ。こまめに水分をとり、よくかんで食べることは、口の乾燥対策になります。口呼吸や喫煙、飲酒が多い場合も、口が乾きやすくなります。
- 歯ブラシや清掃用具を見直す。毛先が開いた歯ブラシは交換し、歯間ブラシのサイズが合わない場合は歯科医院で選び方を相談します。
洗口液や口臭スプレーは、一時的ににおいを抑える目的では使えますが、歯垢や歯石、歯周ポケットの汚れを取り除くものではありません。強い口臭を香りで隠すだけにせず、清掃と歯科医院での確認を優先してください。
歯周病が疑われるときは歯科医院を受診する
歯ぐきの出血や腫れ、口臭が続く場合は、歯科医院で歯周病の検査を受けることが対策の第一歩です。歯周病は初期には痛みが少なく、自分では気づきにくいことがあります。
歯科医院では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ、歯垢・歯石の付着、歯を支える骨の状態などを確認します。必要に応じて、歯石除去や歯の表面の清掃、歯みがき方法の指導などを行います。
歯石は歯ブラシだけでは取り除けません。歯科医院で歯石を除去してもらい、その後も自宅での清掃を続けることが大切です。治療内容や通院回数は、歯周病の進行度や口の状態によって異なります。
次の症状があれば早めに受診する
次の症状がある場合は、口臭対策だけで様子を見ず、歯科医院に相談してください。
- 歯みがきやデンタルフロスで歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが赤く腫れている、または膿が出る
- 歯がぐらつく、以前より歯並びやかみ合わせが変わった
- 口臭が長く続き、セルフケアをしても改善しない
- 歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになった
- 口の中に痛みや出血が続いている
強い腫れや痛み、発熱、顔の腫れがある場合は、早めの受診が必要です。口臭の原因が歯や歯ぐき以外にある可能性もあるため、歯科医院で原因が見つからない場合は、医療機関への相談を勧められることがあります。
口臭を悪化させやすい習慣にも注意する
喫煙、口の乾燥、睡眠不足、食事を抜く習慣などは、口臭に影響することがあります。また、入れ歯やマウスピースを使っている場合は、取り外して洗浄し、使用方法に従って清潔に保ちます。
口臭を気にして歯や舌を強くこすると、歯ぐきや舌を傷めるおそれがあります。力を入れて短時間で済ませるより、適切な道具を使って丁寧に清掃してください。
口臭と歯周病対策の要点
まずは歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯ぐきの境目を清掃します。そのうえで、口臭が続く、歯ぐきから血が出る、腫れや歯のぐらつきがある場合は、歯科医院で歯周病の検査と必要な治療を受けてください。
口臭を一時的に隠すだけでなく、原因になっている歯垢、歯石、歯周病、口の乾燥などを確認して対処することが、改善につながります。







