舌磨きのやりすぎで、口臭が悪化することはあります。強い力で何度もこすると舌の表面を傷つけたり、炎症を起こしたりして、痛みや出血、口の乾燥につながることがあるためです。ただし、口臭の原因が舌苔(ぜったい)だけとは限らず、歯周病やむし歯などが隠れている場合もあります。
舌磨きのやりすぎで口臭が悪化する理由
舌の表面には細かな突起があり、そこに細菌や食べかすなどが付着した白っぽい舌苔がたまることがあります。舌苔は口臭の原因の一つですが、取り除こうとして強くこすると、次のような問題が起こることがあります。
- 舌の表面に傷がつき、炎症や出血が起こる
- 痛みや違和感によって、舌を動かしにくくなる
- 口の中が乾燥し、細菌が増えやすくなる
- 舌の傷や出血によるにおいが加わる
このため、舌磨きの直後から舌がヒリヒリする、赤くなる、血が出るといった場合は、磨き方が強すぎる可能性があります。においを取るためのケアが、かえって口臭を感じやすくすることもあります。
口臭を悪化させにくい舌磨きの方法
舌磨きは、表面に付着した舌苔を軽い力で少しずつ取り除くことが大切です。舌がきれいなピンク色になるまで削る必要はありません。
- 舌を前に出し、鏡で白っぽい舌苔の位置を確認します。
- 舌ブラシや舌用クリーナーを舌の奥に軽く当てます。
- 奥から手前へ、力を入れずにゆっくり動かします。
- 数回で切り上げ、舌を水で軽くすすぎます。
- 舌のヒリヒリ感や出血がないか確認します。
歯ブラシで強くこすると舌を傷つけやすいため、舌専用のブラシを使う方法が向いています。回数は製品の説明に従い、まずは1日1回程度を目安に、舌の状態を見ながら行うとよいでしょう。舌苔が少ない日に、予防のため何度も磨く必要はありません。
舌磨きをいったん控えたほうがよいサイン
次の症状がある場合は、舌磨きを中止または回数を減らし、舌を休ませてください。
- 舌がヒリヒリする、しみる
- 舌が赤く腫れている
- 磨くたびに出血する
- 舌に傷やただれがある
- 舌磨きを始めてから口臭が強くなったと感じる
症状が続く場合は、舌をこするだけで改善しようとせず、歯科や歯科口腔外科で相談してください。特に、傷や痛みが長引く、白い部分が取れない、出血を繰り返す場合は、舌磨き以外の原因がないか確認が必要です。
舌磨きをしても口臭が改善しない場合
口臭は、舌苔のほかに、歯周病、むし歯、歯垢、入れ歯の汚れ、口の乾燥などでも起こります。舌磨きだけを続けてもにおいが変わらない場合は、歯と歯ぐきのケアや、口の中の乾燥についても見直しましょう。
歯ぐきから血が出る、歯ぐきが腫れている、歯が動く、口臭が長く続くといった症状がある場合は、歯周病などの確認を受けることが大切です。口臭の原因を特定するには、舌の状態だけで判断しないようにしましょう。
まとめ
舌磨きは、強い力で何度も行うと舌を傷つけ、炎症や口の乾燥によって口臭が悪化することがあります。舌苔を完全に取り除こうとせず、舌ブラシで軽く奥から手前へ動かし、痛みや出血があれば中止してください。
適切に舌磨きをしても口臭が続く場合は、舌苔以外に歯周病やむし歯などが原因の可能性があるため、歯科で相談するのが次の行動です。







