口臭と鼻づまりには関係がある場合があります。鼻がつまると口呼吸になり、口の中が乾いて口臭が強くなることがあります。また、副鼻腔炎などで鼻水がのどへ流れる「後鼻漏(こうびろう)」が起こり、においの原因になる場合もあります。
ただし、口臭の主な原因は歯周病、舌の汚れ、むし歯など口の中にあることが多く、鼻づまりがあるからといって口臭の原因が必ず鼻にあるとは限りません。
鼻づまりが口臭につながる主な理由
口呼吸で口の中が乾く
鼻がつまると、無意識に口で呼吸しやすくなります。唾液には口の中の汚れや細菌を洗い流す働きがあるため、口呼吸で乾燥すると細菌が増え、口臭が強くなることがあります。
特に、起床時に口臭が強い、口がねばつく、のどが渇くといった場合は、睡眠中の口呼吸が関係している可能性があります。ただし、これだけで原因を特定することはできません。
鼻水がのどに流れる
鼻炎や副鼻腔炎では、鼻水が前に出ず、のどへ流れることがあります。これを後鼻漏といい、のどに鼻水がたまる感じ、せき、たん、のどの違和感などを伴うことがあります。
鼻水や炎症による分泌物がのどの奥に残ると、においが気になることがあります。鼻づまりに加えて、粘り気のある鼻水、鼻水がのどへ流れる感じ、頬や額の痛みなどがある場合は、耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう。
鼻の病気とは別に、口の中の原因がある
鼻づまりと口臭が同時にあっても、両者が直接つながっているとは限りません。歯周病、舌苔(ぜったい:舌の表面に付く白っぽい汚れ)、むし歯、入れ歯の汚れなどが口臭の原因になっていることもあります。
鼻の症状が改善しても口臭が続く場合や、歯ぐきから血が出る、腫れている、歯がしみるといった症状がある場合は、歯科で確認してください。
口臭と鼻づまりの関係を判断する目安
| 症状の組み合わせ | 考えられる関係 | 相談先の目安 |
|---|---|---|
| 鼻づまり、口呼吸、起床時の口の乾燥 | 口呼吸による乾燥が口臭に影響している可能性 | 鼻づまりが続く場合は耳鼻咽喉科 |
| 鼻づまり、鼻水がのどへ流れる感じ、せき | 後鼻漏が関係している可能性 | 耳鼻咽喉科 |
| 口臭、歯ぐきの腫れ・出血、舌の汚れ | 口の中の病気や汚れが主な原因の可能性 | 歯科 |
| 鼻づまりと口臭が長く続くが、原因が分からない | 鼻と口の両方を確認する必要 | 耳鼻咽喉科または歯科 |
これは症状から考えられる目安であり、表だけで病気を診断することはできません。鼻づまりと口臭のどちらが先に始まったか、口呼吸や口の乾燥があるかも判断材料になります。
自分でできる対策
まずは口の中の清潔と乾燥対策を行い、鼻づまりが続く場合は原因を調べることが大切です。
- 歯みがきに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使う
- 舌の表面は強くこすらず、舌ブラシなどでやさしく清掃する
- こまめに水分をとり、口の乾燥を避ける
- 室内の乾燥が強い場合は、適度に加湿する
- 鼻を強くかみすぎず、鼻づまりが続く場合は市販薬を長期間自己判断で使い続けない
鼻うがいを行う場合は、製品の説明に従ってください。自分で液を作る場合は、水道水をそのまま鼻に入れず、適切に処理した水を使う必要があります。
受診したほうがよいケース
鼻づまりが改善しない、繰り返す、口臭も続いている場合は、耳鼻咽喉科または歯科を受診してください。鼻づまりや後鼻漏が目立つなら耳鼻咽喉科、歯ぐきの腫れや出血など口の症状が目立つなら歯科が先の目安です。
高熱、顔の腫れや強い痛み、目の周囲の腫れ、強い頭痛、息苦しさ、血の混じった鼻水が続く場合は、早めの医療機関への相談が必要です。片側だけの鼻づまりが長く続く場合も、自己判断で放置せず診察を受けてください。
口臭と鼻づまりは、口呼吸による乾燥や後鼻漏を通じて関係することがあります。一方で、口臭の原因が歯周病など口の中にある場合も多いため、鼻づまりだけを治せば必ず口臭がなくなるとは限りません。







