乳幼児の口臭は何が原因?

乳幼児の口臭は何が原因?

乳幼児の口臭は、口の中に残ったミルクや食べ物、舌の汚れ、口の乾燥、鼻づまりによる口呼吸などが主な原因です。歯が生えている子どもでは、むし歯や歯ぐきの炎症が原因になることもあります。

一時的なにおいで、授乳・食事や歯みがきの後に弱くなるなら、口の中の汚れや乾燥が考えられます。一方、強いにおいが続く、鼻水や発熱などを伴う場合は、歯科や小児科で原因を確認してください。

乳幼児の口臭で考えられる主な原因

ミルクや食べ物が口に残っている

授乳後や食後は、ミルク、離乳食、食べかすが舌や歯の周りに残り、細菌によってにおいが生じることがあります。特に、歯が生え始めた時期は、歯と歯ぐきの境目に汚れがたまりやすくなります。

授乳や食事の直後だけにおいが気になり、口の中を清潔にすると軽くなる場合は、この原因が考えられます。

舌の表面に汚れが付いている

舌の表面に白っぽい、または黄白色の汚れが付くことがあります。これは、ミルクや食べ物の残り、口の中の細胞などが付着したものです。

無理にこすり取ると舌を傷つけるため、強く磨かないでください。歯みがきのときに、口の中を観察する程度で十分です。

口が乾燥している

唾液には、口の中の汚れを流す働きがあります。発熱、下痢、嘔吐、鼻づまりなどで水分が不足したり、口が開いた状態が続いたりすると、口の中が乾燥してにおいが強くなることがあります。

尿の回数が少ない、唇や口の中が乾いている、元気がないといった様子がある場合は、口臭だけでなく脱水の可能性にも注意が必要です。

鼻づまりや口呼吸がある

鼻水や鼻づまりで口呼吸になると、口の中が乾きやすくなります。その結果、口臭が出ることがあります。風邪のときだけにおいが気になるなら、鼻づまりや口呼吸が関係している可能性があります。

鼻水が長く続く、呼吸が苦しそう、眠っている間も口呼吸が続く場合は、小児科や耳鼻咽喉科に相談してください。

むし歯や歯ぐきの炎症

歯が生えている乳幼児では、むし歯や歯ぐきの炎症も口臭の原因になります。歯の表面に白い斑点、茶色や黒い部分がある、歯ぐきが赤い・腫れている・出血する場合は、歯科で確認が必要です。

乳歯のむし歯は進行することがあるため、痛がっていなくても気になる変化があれば小児歯科または歯科を受診しましょう。

口の中の傷や炎症

口内炎、舌や歯ぐきの傷、口の中の感染症があると、口臭が出ることがあります。口の中を痛がる、食事や授乳を嫌がる、よだれが増える、発熱がある場合は、口の中に異常がないか確認してください。

乳幼児は自分で症状を説明できないため、口臭と一緒に食欲や機嫌の変化がないかを見ることが大切です。

鼻の奥に異物が入っている

片側の鼻からだけ、悪臭のある鼻水や血の混じった鼻水が出ている場合は、鼻の中に小さな異物が入っていることがあります。口臭のように感じても、原因が鼻にある可能性があります。

家庭で無理に取り出そうとすると、奥へ押し込んだり粘膜を傷つけたりするおそれがあります。このような症状があれば、耳鼻咽喉科で診てもらってください。

家庭で確認したいポイント

口臭に気づいたら、まず次の点を確認します。原因を断定するためではなく、受診時に症状を伝えやすくするための確認です。

  • においは授乳・食事の後だけか、毎日続いているか
  • 歯や歯ぐきに、白い斑点・茶色い部分・腫れ・出血がないか
  • 舌に汚れが付いていないか
  • 鼻水、鼻づまり、口呼吸がないか
  • 発熱、咳、嘔吐、下痢、食欲低下がないか
  • 片側の鼻から、においの強い鼻水が出ていないか
  • 元気や水分摂取、尿の回数に変化がないか

口臭が気になるときのケア

基本は、月齢と歯の本数に合わせて口の中を清潔にすることです。

  1. 授乳や食事の後に、口の中に食べ物が残っていないか確認します。
  2. 歯が生える前は、清潔なガーゼなどで歯ぐきや口の中をやさしく拭きます。
  3. 歯が生えたら、乳幼児用の歯ブラシで歯を1本ずつ磨きます。
  4. 歯みがき剤を使う場合は、子どもの年齢や使用量に合う製品の表示に従います。
  5. 鼻づまりや発熱など、口臭以外の症状がある場合は、その症状も確認します。

舌を強くこすったり、口の中に水や洗口液を無理に入れたりする必要はありません。乳幼児はうがいが難しく、洗口液を飲み込むおそれもあるため、自己判断で使用しないでください。

受診したほうがよい口臭の特徴

次のような場合は、口臭だけの問題と決めつけず、歯科・小児科・耳鼻咽喉科のいずれかに相談してください。

  • 歯みがきや口の中のケアをしても、強いにおいが数日以上続く
  • 歯の黒ずみ、穴、歯ぐきの腫れや出血がある
  • 口の中を痛がり、授乳や食事を嫌がる
  • 発熱、元気がない、嘔吐や下痢などを伴う
  • 水分をあまり取らない、尿が明らかに少ない
  • 片側だけから悪臭のある鼻水や血の混じった鼻水が出る
  • 呼吸が苦しそう、顔色が悪い、ぐったりしている

呼吸が苦しそう、意識がぼんやりしている、ぐったりして水分も取れないといった場合は、口臭の原因を自宅で見分けようとせず、速やかに医療機関へ相談してください。

受診先の選び方

気になる症状 相談先の目安
歯の汚れ、むし歯、歯ぐきの腫れや出血 歯科・小児歯科
発熱、食欲低下、嘔吐、下痢、口の中の痛み 小児科
鼻づまり、長引く鼻水、片側だけの悪臭のある鼻水 耳鼻咽喉科

どこを受診すべきか迷う場合は、口臭以外に目立つ症状がある診療科を優先します。歯に異常がなく、鼻や全身の症状がある場合は、小児科や耳鼻咽喉科での確認が必要です。

乳幼児の口臭は、ミルクや食べ物の残り、口の乾燥、鼻づまりなど、一時的な原因で起こることが少なくありません。ただし、強いにおいが続く、歯ぐきや鼻に異常がある、発熱や元気の低下を伴う場合は、症状に合った医療機関で確認してください。