口臭にサプリメントは効果がある?

口臭にサプリメントは効果がある?

口臭対策としてサプリメントを飲んでも、すべての口臭に効果があるとはいえません。口臭の主な原因は、舌の汚れ、歯周病、むし歯、口の乾燥など口の中にあるため、サプリメントだけで原因を取り除くのは難しいからです。

不足している栄養素を補う目的なら役立つ場合がありますが、口臭が続くときは、まず口の中のケアや歯科医院での確認を優先しましょう。

口臭にサプリメントが効くといわれる理由

口臭向けのサプリメントには、乳酸菌、プロバイオティクス、亜鉛、シャンピニオンエキス、葉緑素などを配合した商品があります。成分によっては、口の中の細菌やにおい成分への作用が期待されています。

ただし、サプリメントは医薬品のように口臭の原因を治療するものではありません。商品ごとに成分量や試験条件が異なり、誰にでも口臭がなくなると確認されたわけではないため、「飲めば口臭が治る」とは判断できません。

成分別に見た口臭への期待と注意点

成分の例 期待される作用 判断するときの注意点
乳酸菌・プロバイオティクス 口の中や腸内の細菌バランスに関係する可能性 口臭への効果は商品や人によって異なり、長期的な効果は一律に確認されていません
亜鉛 におい成分への作用が期待されることがある 不足していない人が多量に摂ると、体調不良や銅不足につながるおそれがあります
葉緑素・植物由来成分 一時的な消臭を目的に使われることがある 口臭の原因である歯周病や舌の汚れを取り除くものではありません
ビタミン類 不足している場合の栄養補給 不足がない人の口臭を改善する目的で、過剰に摂る必要はありません

表の内容は成分一般の考え方であり、特定商品の効果を保証するものではありません。購入する場合は、成分量、摂取目安量、注意事項、医薬品との飲み合わせを確認してください。

口臭の原因によってはサプリメントでは改善しにくい

口臭が気になるときは、次のような原因がないかを考えます。

  • 舌の表面に白色や黄色の汚れが付いている
  • 歯みがきや歯間清掃が十分にできていない
  • 歯ぐきから血が出る、腫れる、痛む
  • むし歯や詰め物の周囲に違和感がある
  • 口が乾きやすい、口呼吸をしている
  • においの強い食品や喫煙の影響がある

特に歯周病では、歯と歯ぐきの間にたまった細菌がにおいの原因になることがあります。この場合、サプリメントを追加しても、歯垢や歯石、炎症を取り除かなければ改善しにくいでしょう。

口臭対策で最初に行うこと

  1. 歯ブラシで歯の表面と歯ぐきの境目を丁寧にみがく。
  2. 歯間ブラシやデンタルフロスで、歯と歯の間の汚れを取り除く。
  3. 舌に汚れがある場合は、舌ブラシなどで強くこすらずに清掃する。
  4. 水分をとり、口の乾燥を避ける。
  5. 改善しない場合や歯ぐきに症状がある場合は、歯科医院で確認する。

舌は強くこすると傷つくことがあるため、何度もこすったり、出血するほど掃除したりしないでください。洗口液を使う場合も、口臭の原因を治療するものとは限らないため、歯みがきや歯間清掃の代わりにはなりません。

サプリメントを試すなら確認したいこと

サプリメントを使う場合は、口臭の原因を確認したうえで、補助的に利用するのが基本です。次の点を確認しましょう。

  • 口臭改善の根拠が、成分そのものの研究なのか、商品の試験なのか
  • 1日量や摂取期間が明記されているか
  • 複数の商品を併用して、同じ成分を重ねていないか
  • 妊娠中、授乳中、持病がある場合や薬を飲んでいる場合に問題がないか
  • 体調不良や味覚の変化などが出たときに中止できるか

とくに亜鉛などのミネラルを多量に摂ることは、効果が高まることを意味しません。表示された摂取目安量を超えず、長期間続ける場合は医師や薬剤師に相談してください。

口臭が続くときは歯科医院へ

セルフケアをしても口臭が続く、歯ぐきの出血や腫れがある、歯が痛むといった場合は、サプリメントより先に歯科医院で原因を調べることが大切です。

口の中に明らかな原因がないのに強い口臭が続く場合は、鼻やのど、胃腸、全身の病気などが関係することもあります。自己判断でサプリメントを増やさず、症状に応じて医療機関へ相談しましょう。

口臭にサプリメントが効くかどうかは、成分、不足の有無、口臭の原因によって変わります。まずは歯みがき・歯間清掃・舌の清掃と口の乾燥対策を行い、改善しない場合は歯科医院で原因を確認するのが適切です。