口臭の原因が膿栓(のうせん)かどうかは、喉の奥に白色または黄白色の塊が見えるか、口臭以外に喉の違和感があるかで推測できます。ただし、膿栓が見つかっても口臭の原因とは限らず、歯周病や舌の汚れ、口の乾燥などが原因になっていることもあります。
膿栓が原因かもしれない口臭の特徴
膿栓は、扁桃(へんとう)のくぼみに食べ物のかすや細菌などがたまってできる、白色から黄白色の小さな塊です。一般に「臭い玉」と呼ばれることもあります。
次の特徴がいくつか当てはまる場合は、膿栓が口臭に関係している可能性があります。
- 扁桃のくぼみに白色・黄色っぽい小さな塊が見える
- 口の中や喉の奥から、硫黄のような強いにおいを感じる
- 喉に何かが引っかかっているような違和感がある
- 咳やくしゃみをしたときに、小さな塊が出てくることがある
- うがいをすると、一時的に口臭や喉の違和感が軽くなる
ただし、これらはあくまで目安です。膿栓のように見える白いものが、炎症による付着物や別の病変である可能性もあります。
自分でできる膿栓の見分け方
確認するときは、明るい場所で口を開け、鏡で左右の扁桃付近を見ます。扁桃は、口の奥の左右にあるふくらみです。
- 手を洗い、鏡と明るい照明を用意する
- 口を大きく開けて「あー」と声を出し、扁桃の表面を確認する
- 白色または黄白色の粒や塊が、扁桃のくぼみに付いていないか見る
- 喉の強い痛み、出血、腫れ、発熱がないか確認する
扁桃のくぼみにある小さな白い塊で、強い喉の痛みや発熱がない場合は、膿栓の可能性があります。しかし、見た目だけで確定することはできません。
膿栓が見えなくても原因になるのか
膿栓が見えないからといって、膿栓が関係していないとは限りません。扁桃の奥や見えにくい位置にある場合や、小さくて確認できない場合があるためです。
一方で、口臭があるからといって膿栓が原因とも限りません。口臭の原因としては、次のようなものも考えられます。
- 舌の表面に付いた白っぽい汚れ(舌苔)
- 歯垢や歯石、むし歯
- 歯周病による歯ぐきの出血や膿
- 口の乾燥
- 鼻水が喉へ流れる後鼻漏(こうびろう)
- 喉や鼻の炎症
- 一部の薬や全身状態による口臭
特に、歯ぐきから血が出る、歯がぐらつく、舌に汚れが多い、起床時や口呼吸のときに強くにおう場合は、膿栓以外の原因も確認する必要があります。
膿栓を確認するときにしてはいけないこと
綿棒や爪、ピンセットなどで膿栓を強く押したり、無理に取り出したりするのは避けてください。扁桃を傷つけて出血したり、炎症を悪化させたりするおそれがあります。
まずは水やぬるま湯でうがいをし、歯みがきや舌の清掃で口の中を清潔にします。強い水圧を喉の奥に直接当てることや、刺激の強い洗浄剤を使うことも避けてください。
膿栓が繰り返しできる、口臭が長く続く、見た目が気になる場合は、耳鼻咽喉科で相談すると、扁桃の状態や喉の炎症を確認してもらえます。歯や歯ぐきに問題がありそうな場合は、歯科での確認も必要です。
膿栓ではなく病気の可能性を考える症状
次の症状がある場合は、単なる膿栓と自己判断せず、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 強い喉の痛みや発熱がある
- 扁桃が大きく腫れている
- 片側だけが強く腫れている
- 飲み込みにくい、息苦しい、口が開けにくい
- 出血が続く
- 白い付着物が何度も現れる、または長く消えない
- 口臭が続き、歯みがきやうがいをしても改善しない
白いものが見えても、それが膿栓なのか、扁桃炎などによる付着物なのかは見た目だけでは判断できないことがあります。
口臭と膿栓の関係を判断するポイント
判断の目安は、「扁桃のくぼみに膿栓らしい塊があるか」「喉の違和感を伴うか」「口の中や歯ぐきに別の原因がないか」の3点です。
- 白色・黄白色の塊が扁桃のくぼみにあり、喉の違和感もある:膿栓が関係している可能性がある
- 膿栓が見えず、舌の汚れや歯ぐきの出血がある:口の中が主な原因の可能性がある
- 発熱や強い痛み、腫れがある:扁桃の炎症などを耳鼻咽喉科で確認する
- 原因が分からないまま口臭が続く:歯科または耳鼻咽喉科を受診する
膿栓かどうかを確認するために最初にできるのは、明るい場所で扁桃を無理なく見ることと、口の中を清潔に保つことです。塊を自分で無理に取ろうとせず、繰り返す場合や症状が強い場合は耳鼻咽喉科で確認してもらいましょう。







