子どもの口臭を防ぐ歯磨きの方法は?

子どもの口臭を防ぐ歯磨きの方法は?

子どもの口臭を防ぐには、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目・奥歯の溝・舌を清潔にする歯磨きが基本です。特に、寝る前は保護者が仕上げ磨きをし、歯ブラシが届きにくい部分を確認します。

ただし、丁寧に磨いても口臭が続く場合は、むし歯や歯肉炎、鼻やのどの不調などが原因の可能性もあります。口臭の強さだけで原因を判断せず、気になるときは歯科医院や医療機関に相談してください。

子どもの口臭を防ぐ歯磨きの方法

歯磨きは、毎食後を基本に行い、特に就寝前の歯磨きと仕上げ磨きを丁寧にします。次の順番で磨くと、磨き残しを減らしやすくなります。

  1. 歯ブラシを小さく動かす
    歯ブラシを歯の表面に当て、1〜2本ずつ小刻みに動かします。強くこすると歯ぐきを傷めることがあるため、毛先が広がらない程度の力で磨きます。
  2. 歯と歯ぐきの境目を磨く
    口臭の原因になりやすい歯垢(しこう)は、歯と歯ぐきの境目にたまりやすい部分です。歯ブラシを歯ぐきに押しつけすぎず、境目に毛先を当てて丁寧に動かします。
  3. 奥歯の溝を磨く
    奥歯のかみ合わせの溝には食べ物や歯垢が残りやすいため、歯ブラシを横から当てます。永久歯が生え始めた時期は、背の低い奥歯にも毛先を届かせます。
  4. 前歯の裏側を磨く
    下の前歯の裏側は、唾液の影響で歯石がつきやすい場所です。歯ブラシを立てるなどして、裏側にも毛先を当てます。
  5. 舌は必要なときだけやさしく清掃する
    舌の表面に白っぽい付着物があり、口臭が気になる場合は、濡らした歯ブラシや舌用ブラシで奥から手前へ軽く清掃します。強くこすったり、何度も繰り返したりすると舌を傷めるため、無理に取り除こうとしないでください。
  6. 保護者が仕上げ磨きをする
    子どもが自分で磨いた後、保護者が歯と歯ぐきの境目、奥歯、前歯の裏側を確認します。小学校低学年に限らず、歯の生え変わりが落ち着くまでは仕上げ磨きが役立ちます。

歯と歯の間はデンタルフロスを使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢を十分に取り除けないことがあります。歯が隣り合っていて、歯ブラシの毛先が間に入らない部分には、子ども用のデンタルフロスを使います。

フロスは歯ぐきに勢いよく入れず、歯の側面に沿わせて上下に動かします。子どもが自分で使うのが難しい場合は、保護者が行ってください。出血や痛みが続く場合は、歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

歯磨き粉は年齢に合うものを使う

歯磨き粉は、子どもの年齢やうがいの能力に合う製品を選び、使用量は商品の表示や歯科医師・歯科衛生士の指示に従います。フッ化物配合歯磨き粉は、むし歯予防に役立ちますが、子どもが大量に飲み込まないよう、保護者が量を管理してください。

  • 子どもが歯磨き粉を飲み込んでしまう場合は、使用方法を確認する
  • うがいができる年齢でも、大量の水で何度もすすがない
  • 歯磨き粉を嫌がる場合は、無理に多く使わず、まず歯磨きの習慣を優先する
  • 子どもが自分で使う歯磨き粉は、保護者が保管・使用量を確認する

口臭を隠す目的で、香りの強い製品や洗口液を使うだけでは、歯垢やむし歯などの原因は取り除けません。小さな子どもに洗口液を使う場合は、誤って飲み込まない年齢か、製品の表示を確認してください。

歯磨き以外に見直したい口臭対策

歯磨きをしても口臭が気になるときは、口の中が乾いていないか、食べ物が残っていないかも確認します。水分をとる、口呼吸が続いていないかを見る、食後に口の中を清潔にすることなどが対策になります。

  • 就寝中や起床時だけ口臭が強くないか確認する
  • 口を開けて呼吸する、いびきをかく、鼻づまりが続くなどの症状がないか見る
  • 歯ぐきの腫れ、出血、歯の痛み、食べ物をかむときの違和感がないか確認する
  • 歯ブラシに汚れやにおいが残っていないか確認し、毛先が広がったら交換する

朝起きた直後は、睡眠中に唾液が減るため、一時的に口臭が強くなることがあります。歯磨きや水分補給で改善する一時的な口臭と、日中も続く口臭は分けて考えることが大切です。

口臭が続くときは歯科医院で確認する

次のような場合は、歯磨きだけで様子を見続けず、まず歯科医院で相談してください。

  • 丁寧に磨いても口臭が何日も続く
  • むし歯のような黒い部分、歯の穴、歯の痛みがある
  • 歯ぐきが赤く腫れている、歯磨きで出血する
  • 口の中に白い付着物が続く
  • 口臭とともに、食べにくさや口を開けにくい症状がある

鼻づまり、口呼吸、いびき、のどの痛みなどが続く場合は、歯だけでなく鼻やのどの状態が関係していることもあります。歯科医院で異常が見つからない場合は、小児科や耳鼻咽喉科への相談を検討します。

子どもの口臭対策で最初にすること

まずは、就寝前に保護者が仕上げ磨きを行い、歯と歯ぐきの境目・奥歯の溝・歯と歯の間を確認してください。数日続けても口臭が改善しない、痛みや腫れがある場合は、原因を確かめるために歯科医院を受診しましょう。