口臭とフロス使用時の出血が同時にある場合、主な原因は歯垢(プラーク)による歯肉炎や歯周病です。フロスの使い方が強すぎる、久しぶりに使ったといった理由でも出血しますが、出血が続く場合は歯ぐきの炎症が進んでいる可能性があります。
口臭とフロスの出血が起こる主な原因
歯肉炎・歯周病
歯と歯ぐきの境目に歯垢がたまると、歯ぐきに炎症が起こります。炎症のある歯ぐきは刺激で出血しやすく、細菌が作る成分によって口臭も強くなることがあります。
歯周病が進むと、歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれるすき間ができ、歯ブラシやフロスだけでは汚れを取り切れない場合があります。歯ぐきの腫れ、赤み、膿、歯のぐらつき、口の中のねばつきがある場合は、歯科医院で確認が必要です。
フロスを強く当てている
フロスを歯ぐきに勢いよく押し込んだり、歯ぐきに食い込ませたまま動かしたりすると、健康な歯ぐきでも傷ついて出血することがあります。
フロスは歯と歯の間に入れた後、片方の歯の側面に沿わせて、上下にゆっくり動かします。歯ぐきの中へ無理に押し込まず、反対側の歯も同じように清掃します。
久しぶりにフロスを使った
しばらくフロスを使っていなかった場合、歯間部にたまった歯垢によって歯ぐきが炎症を起こしており、使い始めに出血することがあります。出血があるからといって、自己判断でフロスを中止すると、歯垢が残って炎症が続くことがあります。
ただし、毎回出血する、出血量が多い、数日から1〜2週間程度ていねいに使っても改善しないといった場合は、使い方だけが原因とは限りません。
歯石やむし歯がある
歯石は歯垢が硬くなったもので、歯ブラシやフロスでは取り除けません。歯石が歯ぐきの境目に付着すると、炎症や出血、口臭の原因になることがあります。
また、むし歯の穴や詰め物のすき間に食べ物が残ると、口臭が生じることがあります。特定の場所だけフロスが引っかかる、切れる、強い痛みがある場合は、むし歯や詰め物の状態も確認します。
口臭の原因は歯ぐき以外にもある
口臭の多くは口の中に原因がありますが、出血と直接関係しない場合もあります。主な原因には、次のようなものがあります。
- 舌の表面に付着した白色や黄色の汚れ(舌苔)
- 口の乾燥、唾液の減少
- むし歯や歯周病
- 喫煙や、においの強い食品
- 入れ歯やマウスピースの清掃不足
口臭があるからといって、胃腸など全身の病気が原因だと決めつけることはできません。口の中を清掃しても強い口臭が続く場合は、まず歯科医院で口腔内を調べてもらい、必要に応じてほかの原因を確認します。
出血を減らすためのフロスの使い方
- 約30〜40cmのフロスを取り、両手の指に巻き付けて使いやすい長さにします。
- 歯と歯の間に、無理に押し込まず前後に動かしながら入れます。
- 歯の側面に沿わせて、歯ぐきの境目から歯の先端方向へ数回動かします。
- 同じ歯間でも、左右それぞれの歯の側面を清掃します。
- 取り出すときも、勢いよく引っ張らず、前後に動かして外します。
フロスが難しい場合は、歯間ブラシが適することもあります。ただし、歯間の広さに合わないサイズを無理に使うと歯ぐきを傷つけるため、歯科医院でサイズを選んでもらうと安心です。
歯科医院を受診したほうがよい症状
次の症状がある場合は、フロスの使い方を見直すだけで済ませず、歯科医院で歯ぐきや歯周ポケットの状態を確認してください。
- フロスを使うたびに出血する
- 歯ぐきの腫れ、赤み、痛みが続いている
- 口臭や口のねばつきが改善しない
- 歯ぐきから膿が出る
- 歯が長くなったように見える、歯がぐらつく
- 歯間にフロスが引っかかる、切れる場所がある
特に、出血が止まりにくい、顔や歯ぐきが大きく腫れている、強い痛みや発熱がある場合は、早めの受診が必要です。
口臭とフロスの出血で最初に確認すること
まずはフロスを強く押し込まず、歯の側面に沿わせてやさしく清掃します。そのうえで出血が続く、口臭が改善しない、歯ぐきの腫れなどがある場合は、歯垢だけでなく歯石や歯周病が関係している可能性があるため、歯科医院で検査を受けましょう。







